先日、徳島の友人からすだち(酢橘)をいただきました。
すだちは徳島の特産です。
すだちの成分や効能にはどんなものがあるのでしょう?
都市部ではそこそこな値段のするすだち。
すだちの旬は8月から10月。
出荷できないものや売れ残ったものは近所などに配るそうです。
友人も隣近所から「もういらない」というぐらいもらったようで、そのおすそ分けです。
スダチチン
ぎゅっと搾って料理にかけるとあの香ばしい香りと味を楽しめる、すだち。
あの香りの正体は何でしょうか?
たくさんの香り成分が含まれていますが、すだちにしかない成分があります。
それが「スダチチン」。
これにはさまざまな作用があります。
まだ研究段階ですが、インシュリン(血液中の血糖値を下げる)の働きを助ける作用があると言われていて、このことが実証されれば、今後糖尿病の治療に役立つ可能性があります。
また、中性脂肪を減らす効果があり、肥満抑制にもなることが研究で分かっています。
興味深いですね。
リモネン
リモネンは多くの柑橘類に含まれていますが、すだちにもあります。
この成分は、食欲促進作用や不安やイライラを解消する作用があり、体温を上昇させる効果や血流を良くする効果もあります。
そのため、例えば朝にリモネン成分が含まれている精油を使うと、気持ちが晴れやかになり、活動しやすくなります。
クエン酸
すだちの酸味はクエン酸によるものです。
クエン酸は胃の活動を活発化させ、食欲増進の作用があります。
また、尿をアルカリ化する作用があります。そのため、尿酸が尿の中に多く溶け込み、血中の尿酸値が低下します。
尿酸値が上がると、通風になる危険が高まります。
ビタミンも豊富
ビタミンAやビタミンCも多く含まれています。
ビタミンAは、抵抗力を高め、髪、肌、歯や目の健康に役立ちます。
ビタミンCは、免疫力を高め、ストレスを軽減するホルモンの生成を助けます。
すだちの活用方法
このように、すだちにはたくさんの成分と効能があります。
塩の取りすぎに気を遣っているなら、醤油などの調味料の代わりにすだちの酸味を使えます。
豆腐に醤油ではなく、すだちをかけるとおいしいですし、刺身にもよく合います。
ヨーグルトにすだちと蜂みつをかけてもおいしいですね。
また、すだち湯というのもいいですね。
切って使えば、薬味にもなります。
当然、これからの季節の鍋物にも。すだちの果汁が入っただしでいただくお鍋は最高。
今晩は、鍋料理でもいかがでしょう?
コメント