子どもをアダルトチルドレンにさせない子育て6つのポイントを学んで毒親を卒業しよう


毒親、子どもにとってマイナスにしかにしかならない親のことを俗っぽくこのように表現しますが、こうした家庭をもう少し専門的な言葉で表現すると機能不全家族となります。

機能不全家族の中で育った人の中には、インナーチャイルド(内なる子ども)と言われる本当の自分をうまく表現することができず、人間関係や自己表現に問題を抱える人が少なからずいます。

そのような彼らはアダルトチルドレンと呼ばれています。

自分の子どもがアダルトチルドレンにならないようにするには、親として何をすべきでしょうか?

どうすれば子どもをのびのび育てることができるか考えてみましょう。

子どもをどこに向かって育てるか

子育ての目的は何でしょうか?

社会に役立つ人間に育てることでしょうか?

お金をたくさん稼げる人間に育てることでしょうか?

それとも、将来子どもに自分の世話をさせるために育てているのでしょうか?

子どもを育てる目的は各家庭それぞれ異なりますが、子どもをアダルトチルドレンにしたくないのであれば、絶対に外せない目的が愛を示す子になるよう育てることです。

この愛は非常に高尚な愛で自発的なものであり、強制されたものではありません。

子どもが心から自然に家族や友人、他の人に親切や思いやりを示せる子どもになること、自分の考えや気持ちを自由に表現できる人間になること、これが子育ての究極の目的と言えます。

別の表現でいうと、心が豊かな子に育てるとも言えます。

心が豊かな子は自然と笑顔が多く、利発的で自分の気持ちを親や他の人に表現することを恐れません。

自分の子どもをそういう子に育てるにはどうすればいいでしょうか?

できる幾つかの点を以下に取り上げます。

子どもと触れ合う

触れ合う、つまりスキンシップを取ることです。

子どもと肌と肌の触れ合いを大切にしておられるでしょうか。

ハグをすることが特に大切です。

ハグをすることによって、親は子どもに「わたしはあなたのことを心から愛している、心から大事に思っている」というメッセージを送ることができます。

ハグされた子どもはそれを感じ取り、安心感を抱くと同時に、同じように親にハグを返します。

こうして親と子どもとの間には非常に温かい関係が築かれます。

ですから機会があればいつでも子どもをハグしてください。

1日に一回と言わず、何回でもしてください。

自分の子どもへの愛情を形で表現しましょう。

子どもの話をしっかり聞く

子どもが話すことを真剣に聞きましょう。

子どもは自分の世界で何があったかを親に知ってほしいと思っています。

自分が興味のあること、初めて知ったこと、何でも伝えたいと思っています。

子供が話し始めたら、あいづちを打つ、内容を反復する、驚く、質問するなど、自分が真剣に聞いていることを子どもが理解できるようにしましょう。

もし気のない返事しかしないなら、子どもは親は自分に関心がないと決めつけます。

親にとってはどうでもいい話をしているかもしれませんが、子どもにとってはそれがすべてであり、彼らの世界なのです。

子どもが喜んで自分の世界を紹介しようとしているのに、親が無反応ならいつしかその扉は閉められ、入りたいと思ったときには時すでに遅し、入れてくれないでしょう。

ですから子どもが話し始めたら、喜んで聞いてあげてください。

子どもと一緒に遊ぶ

子どもと一緒に遊ぶことも大切です。

子どもがしている遊びに加わるなら、子どもは自分の世界が受け入れられているという安心感を持ちます。

このとき大事なのは、子どもの友人として参加することです。

監督者になる、管理者になるということではありません。

ホスト役は子どもであり、親はゲストなのです。

子どもの発言を受け入れる

子どもは自分の感情や考えが人に受け入れられるという体験をしなければなりません。

それは親から始まります。

親が子どもの意見や感情に否定的批判的に接すると、子どもは自信をなくし自己表現をしなくなっていきます。

臆することなく自分の気持ちを表現できる子どもに育てたいなら、頭ごなしに怒ってはいけません。

もし子どもの考えが良いものでないなら、怒鳴るのではなく、なぜその考えが良くないのか筋道立てて論理的に話すようにしましょう。

「〇〇の言っていることはよく分かるよ。じゃちょっと一緒に考えてみようか。」

腰を下ろしてゆっくり話し合いを始めてください。

親が感情的でないのを見て子どもは自分の意見は間違っていたかもしれないが、親がまずは受け止めてくれたという安心感を持ちます。

こういう接し方を繰り返すと、子どもは親に自分の気持ちを打ち明けることに不安を感じず、かえっていつでも話してくれるようになります。

一定の基準を持つ

子どもは何をしてもいいという環境に実は不安を感じます。

ルールがあると安心します。

ですから、家庭の中に親も子どもも守るべき一定のルールがあると、子どもは帰属意識をもってそれに沿ってすくすくと成長します。

家庭のルールはいわば植物の成長を支える添え木のようなものです。

このルールを親の気持ち次第でコロコロと変更してはいけません。

もしそんなことをすると子供は混乱し、決められた基準ではなく親の顔色に沿って育つようになります。

子どもの心にこれはかなり大きなダメージを与え、安定感のないビクビクした子どもになります。

また子どもはルールは守ってもいいし守らなくてもいい、守りたくないときは守らなくてもいいんだということを学びます。

これは社会に出たときにマイナスにしかなりません。

家庭のルールは厳格過ぎてもいけないし曖昧すぎてもいけません。

子どもだけが守って親は守らなくてもいいというルールではなく、親も子どもも無理なく守ることができるもの、子供の成長に合わせて変更していけるものを作りましょう。

子どもがある年齢に達したらさらに付け加える必要があるかもしれませんし、もう必要ないと思えるルールもあるでしょう。

この点で融通をきかせるなら、子どもはルールを厄介なものと見るのではなく自分を助けてくれるもの、守ってくれるものと見るようになります。

ですから家庭のルールというのは、行き当たりばったりで決めるものではなく、子どもの将来を考えてその成長に合わせて計画的に作るものです。

この点がしっかりしていると、ルールを決めるとき、なぜそのルールが必要なのか子どもに説明できるようになります。

もし説明できないとしたら、それは親の感情や感覚で成り行きで決めてしまっていることになります。

子どもをよく褒める

子どもができたことを気持ちよく褒めてあげましょう。

けなしたり無視したりしてはいけません。

子どもが何か成し遂げたときに正当な評価を与えるなら、子どもは自信を持ち、考えることが好きになっていきます。

ただ注意すべき点は、何が何でも褒めればいいということではありません。

何もしていないのに褒める親がいます。

これはかえって子どもの成長を阻み、努力することを学べません。

何か努力して成し遂げたときに心から褒めてあげましょう。

このとき一番になったから褒める、いい点を取ったから褒めるということを繰り返すなら、子どもは努力する目的を履き違えてしまいます。

親が褒めるべき場所は結果だけでなくその過程であり、子どもがどんな努力をしたから今回のような良い結果が生み出せたのか、その努力点を具体的に褒めるなら、子どもは自分のしたことが報われたと感じるでしょう。

そして努力する価値、何かを成し遂げたいなら努力しなければならないことを理解できるようになります。

子どもをアダルトチルドレンにしない

子育ての目的は、子どもが心から自然に家族や友人、他の人に親切や思いやりを示せる子どもになること、自分の考えや気持ちを自由に表現できる人間になることです。

一言でいうと、愛を示せる人間になることでした。

そのための具体的な方法として今回取り上げたのは、

  • 子どもと触れ合う
  • 子どもの話をしっかり聞く
  • 子どもと一緒に遊ぶ
  • 子どもの発言を受け入れる
  • 一定の基準を持つ
  • 子どもをよく褒める

こうしたことが十分できているなら、子どもがアダルトチルドレンになる可能性は大いに避けられるでしょう。

子どもから毒親と呼ばれることもないでしょう。

子育ては大変ですが、目的がしっかりしているなら子どもはブレることなくすくすくと成長していきます。

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