ハラスメントを受けると気が滅入るよね。
ハラスメントをすぐにやめさせることはできないとしてもどう対処するかは大切だね。
人がパワハラに違和感を覚えるのはなぜ?
パワハラは人の権利を侵害する行為です。
政治家の汚職、理不尽な凶悪事件、貧しい人たちに対する搾取、こうしたことに怒りを感じますが、これは不公正を目にしたときの自然な反応です。
この感覚のおかげで、自分に対する不公正に対しても声を上げることができます。
正義感は、他人が断りもなく、土足で自分の中に入ってきたとき、それを追い出すための番人のようなものです。
パワハラは自分の精神世界に他人が土足で入り込んでくる行為であり、そのために嫌悪感をもちます。
抵抗することは極めて自然なことで批判されるべきではありません。
正義感が強い人ほど、自分に対するこれらの不当な扱いに強い反応を示すでしょう。
しかし、自分の中に勝手に入って来ようとする、これらの侵害行為がずっと続くと被害者側にある変化が生じます。
パワハラを受け続けると人はどうなるか
パワハラやセクハラ、モラハラを受けたときの最初の反応は、理不尽さであり、何かしらの抵抗を表わすでしょう。
ただし、当面それを逃れることができない状況に追い込まれると、脳は「何をやっても無駄だ」と判断し、ハラスメントに順応することを学ぶようになります。
そうしたほうがストレスが少ないと判断するのです。
しかしそれは、自らが望んだ選択ではないため、やる気は奪われ無気力感が生活全体に表われます。
また、ストレスの原因となっているものが自分よりも強い立場にあり、抵抗・反抗することが事実上不可能な場合 、うつなどの情緒的混乱が生じます。
多くの場合、加害者は被害者が自分よりも弱く、反抗しないと計算して行動しています。
ハラスメント加害者のほとんどは確信犯です。
ですから、職場でハラスメントを受け続ける環境にいる被害者が、無気力感やうつに悩まされるのは当然といえば当然です。
そうだとしても、「もう何もできない、何も変えることはできない」とあきらめてしまうと、そこで終わってしまいます。
パワハラ被害におすすめのICボイスレコーダーやペン型カメラ
「何をやっても無駄なんだ」という思考を変えるようにしてください。
人は自分が置かれている状況が最悪に思えても、何かができると分かれば、力を取り戻し、頑張る勇気が出てきます。
記録に取る
自分が受けているハラスメントを記録しましょう。その記録は、将来パワハラを証明するための重要な武器になります。毎日苦しい思いをしているだけなんて人生がもったない。自分の人生をパワハラなんかで台無しにしてはいけません。
されたことをノートに書くこと、電話がかかってきたなら録音することを忘れないようにしましょう。ボイスレコーダーや隠しカメラを使って、 現場を記録してください。
こうした記録は客観的に自分の状況を見つめなおす機会ともなります。言われて当然と思っていたことが、実は非常に理不尽であることに気づかされます。この「気づき」こそ大切なのです。
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