幸せホルモンと言われるセロトニン。最近ではその名前も浸透し一度は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
セロトニンはリラックスした安定した精神状態を作り出すのに欠かせないホルモンです。
セロトニンが少なくなると人はネガティブ思考が強くなり、ネガティブ思考は人を批判的にならせます。感情を制御するのが難しくなりイライラして怒りっぽくなります。
セロトニンと言っても体のどの場所で使われてるかによって作用が変わってきます。腸や血液中にもセロトニンは存在しますが、精神に影響を与えると言われているのは脳にあるセロトニンです。
このセロトニンの原料となるのがトリプトファンと呼ばれるアミノ酸です。体内ではトリプトファンを作り出すことができず、それを増やすには食物の力を借りなければなりません。ですから、夫のイライラと関係しているのは今食べているものかもしれないのです。
アミノ酸トリプトファンが含まれている食品
アミノ酸トリプトファンは普段私たちが食べている食品の中に含まれています。
穀類 | うどん・そば・スパゲティ・米など |
肉類 | 牛/豚/鶏それぞれのひき肉・レバーなど |
魚介類 | かつお・あじ・いわし・きす・サザエ・エビ・カニ・ウニなど |
野菜類 | 枝豆・にら・にんにく・ブロッコリー・ほうれん草など |
イモ/豆/きのこ類 | 里芋・大豆・豆乳・納豆・しいたけ・マッシュルームなど |
乳/卵類 | 牛乳・ヨーグルト・チーズ・鶏卵など |
果実類 | キウイ・アボガド・バナナなど |
種実類 | アーモンド・カシューナッツ・くるみ・ピスタチオ・ひまわりの種・落花生など |
お金のかからない家計に優しい食品も結構あります。これらが毎日食卓に一品二品くらい並ぶなら、日常生活に必要なセニトロンを生成するのを助けるトリプトファンを摂取できているはずです。
糖質制限中なら注意も必要
しかし、もし夫が糖質を気にしているもしくは糖質制限中ならトリプトファンが含まれていても気をつけなければいけない食品があります。
ここに挙げた中で糖質制限中の人でも食べることのできる代表的なものは・・・
肉類 | 全般 |
魚介類 | 全般 |
野菜類 | ブロッコリー、ほうれん草、枝豆 |
豆/きのこ類 | 納豆、しいたけ |
果実類 | アボガド |
乳/卵類 | チーズ、鶏卵 |
種実類 | 全般 |
肉類や魚介類にはトリプトファンが多く含まれていて、なおかつ糖質制限中の人でも食べることができるので助かります。
野菜類ではブロッコリーやほうれん草、枝豆も糖質は低いです。
果実類で言うとアボガドが糖質が低い食品です。ただし一般的に果実類は糖質が高いので気をつけましょう。
卵やチーズもOKです。きのこ類で言うとしいたけ、豆類なら大豆が主成分の納豆はいいですが豆乳は糖質が高めです。
1日に必要な摂取量
体重1kgにつき2mgの摂取が1日に必要な摂取量と言われています。60kgの成人男性なら120mgです。
肉類や魚介類は100g当たり200~300mgのトリプトファンが含まれています。
納豆100g当たり240mgのトリプトファンが含まれているといわれているので、毎朝納豆(50g)を食べるだけでその日一日に必要な量が摂れてしまいます。
チーズにも100gあたり300mgの含有量があります。
ブロッコリーやほうれん草、しいたけは食べず嫌いの人もいますが、こうした食品をまんべんなく食べることによって体はトリプトファンを使ってセロトニンを作り出すことができます。
セロトニンは睡眠改善にもなる
セロトニンは日中は精神を安定させる役割があり、夜には睡眠を促すメラトニンに変わります。ですから、セロトニンがあることは人の精神状態に欠かせません。
セロトニンがあるかないかは、その人の生活、活動、ひいては人生そのものに大きな影響を与えます。
食事に気をつけるなら長い目で見ても健康に良い
食事を変えるだけですぐに変化が見られるわけではありませんが、一日一日の積み重ねが結局人を作り上げるわけです。
実際、食事の中身を変えるなら長期的に見ても健康に大いに役立つわけですから、セロトニンを増やすことができる食事を毎日心がけていきましょう。
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