夫のモラハラがひどく、どうしても治らない場合、どのように対処できるでしょうか。
モラハラを受けているある主婦の悩み
結婚前はあんなに熱情的にアプローチしてきたのに、結婚したらこれまでのは何?というぐらい、180度態度が変わってしまいました。
まるで自分はいてもいなくてもよいかのような対応を取られます。
それ以上につらいのは、何かあるたびにダメ出しされることです。
「お前はこんなことも知らないのか」「お前は何もできない」「こんなお前といると俺が恥ずかしい」など、自分の存在価値や自尊心をボロボロにされてきました。
意見を少しでも言うと、10倍ないし100倍以上の激しい言葉が返ってきます。
最初は涙も出ていたけど、いつしか涙を流すのもバカバカしく感じるようになりました。
自分の心がどんどん冷めていくのが分かりました。
いつ頃からか、夫が会社に出ているときが一番幸せに感じるようになりました。
彼が帰ってくる時間が近づくと、なぜか動悸息切れが始まり、頭が痛くなります。
そこに普段はメールなんてまったくして来ないのに、「今日は残業で遅くなる」というメールが入ってなぜかホッとする自分がいます。
週末は最悪です。
夫が家にいるだけで動きがぎこちなくなります。
何を言われるのかといつもビクビクします。
ショッピングも大変です。
結婚前のデートは楽しかったのに、今は一緒に出かけるのも気が重くなります。
ここ数年、服を買うこともめっきり減りました。
新しい服を買うと「無駄遣いをするな!」と嫌味を言われるからです。
家に置く小物を買おうといろいろ見ていると、「早く決めろ、ノロマ!」と、みんなに聞こえるように怒鳴られます。
恥ずかしくて仕方ありません。
今はもう彼に対する愛情はなくなり、心のなかにあるのはもやもやした気持ちと怒りだけです。
何か言われるたびに「自分が悪かったんだろうな」と思うようにしています。
それが一番心が傷つかないからです。
でも本当のところ、どうしたらよいか分かりません。
自分にできることはなにか?
このような悩みを抱えている方は少なくありません。
多くの人は、こんなひどい状態なら早く離婚すべきだと言うでしょう。
しかしさまざまな事情ゆえに、すべての人が離婚にふみきれるわけではありません。
しかし自分の言いたいことが十分に言えない環境にずっといると、心は遅かれ早かれパンクします。
ただ残念なことにこういう状況にある多くの人が、対外的なメンツを気にして自分の気持ちをひたすら押し隠そうとします。
ママ友や近所の人と一緒にいるときは「自分の家族は良い家族だ」「家庭には何の問題もない」という態度を取ろうとします。
しかし心はどんどん傷ついているため、頭と心の不一致が生じ最終的には精神バランスを崩してしまいます。
傷ついている自分を守るために、何にも感動しない「氷の心」を作ることもあります。
感情の起伏が乏しくなり、他の人の悲しみに同情するのが難しくなります。
そういう自分を見て、さらなる罪悪感を抱きます。
心にたまったもやもや感や怒りは、もはや爆発寸前です。
こうした状況にある場合は、一刻も早く、自分の気持ちを吐き出す場所を見つける必要があります。
以前は、主婦の囲炉端会議がそのような役目を果たしていた感があります。
適当に主人の悪口を言ってガス抜きをしていました。
しかし、ともすると、話がエスカレートしてしまうこともあり、最善の方法とは言えません。
こういう人が必要
- 自分の気持ちを吐き出すのに必要な十分の時間を取ってくれる人
- 批判なく話を最後まで聞いてくれる人
- 夫のしていることを「それは確かに相手がおかしい」と理性的に言ってくれる人
- 自分の怒りやもやもや感は間違っていないと確認させてくれる人
こういう人を探し出す必要があります。
近所の人や親族に話を持っていくのはかなり難しいため、カウンセラーを探しましょう。
もしくは同じような問題を抱えている人が集まるグループワークに参加するのも助けになります。
どのように問題に対処したか、どうすれば自分を守れるかなど、より具体的な提案を聞くことができます。
大切なのは自分ひとりで悩まないことであり、問題をだれかと共有するだけで「自分は一人じゃない」という安心感が心の安定を助けてくれます。
今まで具体的な行動に踏み出せなかった人は、この機会にぜひ試してみてください。
これは決して恥ずかしいことでも間違ったことでもありません。
自分を救い出すための大切な一歩です。
まず、この一歩から始めてみましょう。
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