あなたも?当てはまると危ないモラハラ夫や毒親と共依存関係になっている人の3つの特徴


「共依存」という言葉を聞いたことがありますか?

共依存とは、相手の要求や欲求に自分を合わせすぎて、自分の必要や本来受けても良いものさえ犠牲にしてしまう関係のことです。

この関係からの脱却は、簡単ではありません。

最初から、共依存の関係にならないことが大切です。

共依存について

共依存は、アルコール依存症の夫と一緒に生活する妻の対応を通して理解されるようになった症状です。

たとえば、次のような状況があります。

夫婦二人の間で、アルコールは二人が一緒にいるときだけしか飲まないと決めていたのに、夫は妻がいない時に隠れてお酒を飲みます。
妻が仕事から帰ってくると、お酒の臭いをさせている夫がいます。
こうしたことが何回も続くと、妻は「わたしがずっといなければ、彼は立ち直れない」と考えます。
その結果、彼女は自分の仕事をやめてしまいます。

アルコールの問題を抱えているのは夫なのに、その問題のために、妻がほかのことを顧みることができなくなってしまうのです。

一見、献身的に見えますが、自分を相手に捧げすぎてしまっています。

この関係は、正常とはいえません。

なぜ共依存の問題が生じるのか?その原因は?

共依存は、人間生来の精神と関係があります。

本来、人間には自分を犠牲にする自己犠牲という精神が備わっています。

救急隊員が火の中に入って、人を助けることができるのも、そのおかげです。

救急隊員でなくても、私たちは日ごろから、この精神をもって行動しています。

見も知らぬ人が困っていると、助けてあげようという気持ちになります。

道を尋ねられたなら、教えてあげようという気持ちになります。

これが、自己犠牲です。

自分の用事はいったん止めて、困っている人のために自分を差し出します。

適度な自己犠牲は、社会がうまく回っていくために不可欠であり、健全です。

話がずれますが、今の社会が住みにくくなっているのは、利己的な人が増え、自分第一主義の世の中になっているからです。

話を戻しましょう。

先ほども述べたように、互いに互いの必要を補い、助けを差し伸べることは、とても良いことで、人間本来の生き方であり、私たちが気楽に生きていくために必要な要素です。

しかし、その自己犠牲も度が過ぎると、自分に悪影響が及び、相手にとっても良い結果になりません

何ごともバランスが必要、ということです。

共依存の関係にハマっている人は、このバランスが崩れており、自分の限界を既に超えているのに、それに気づかず、相手の言い分に自分を合わせ、なんとかしようとしてしまうのです。

モラハラでも共依存関係が生まれる

モラハラをする加害者と、それを受ける被害者の間にも、この共依存が生まれることがあります。

この人がこんなに厳しく当たるのは、きっと自分のせいだ。自分がなんとかすれば、この人は立ち直れる。

この人もかわいそうな人だ。助けを必要としているんだ。わたしがなんとかしてあげたい。

 

と思ってしまうのです。

自分が被害者であることが理解できず、相手に感情移入をしてしまい、その理不尽さをすべて受け入れてしまうのです。

こうした状態になると、互いに疲れ果て、生活は苦労の尽きないものとなります。

この状態から自分一人で抜け出すのは大変です。

家族や友人、専門家の助けを借りるべきです。

共依存者になりやすい人は?

1.献身的な人

他の人のために何かをすることに喜びを感じる人です。

私たちは生来、そのような感情があり、それ自体は間違っていません。

ただ、自分のことをないがしろにしてまで、過度に相手の欲求を応えようとするなら、それは行き過ぎです。

2.自信がない人

自分に自信が持てない人も共依存になりやすい傾向があります。

周りの意見に振り回され、自分の意見を伝えることが苦手で、相手の要求をすべて受け入れてしまいます

相手を全面的に受け入れることによって、自分の存在価値を見いだそうとしています。

3.なんでも許してしまう人

相手の過失によるもの、失敗によるものであることが明白であるにもかからわず、それを受け入れ、何事もなかったかのように生活しようとします。

この傾向が強い人は、自分に対する(身体的・性的・精神的な)侵入を、簡単に許してしまいます。

共依存に気づくには?

共依存は、本人が気づいていないことがほとんどです。

加害者に振り回されていることに気づかず、ずるずると負のスパイラルに陥っています。

この記事が気づきの一つになればと思いますし、もし友人・知人が上に挙げたような状況にハマってしまっているなら、ぜひとも一声かけてあげてください。

もしあなたが機能不全家族の中で生きてきたなら本当に頑張ってこられました。

自分を褒めてあげてください。

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