夫婦の間で意見が衝突するのは避けられません。
それを夫婦げんかにまで発展させないためにすべきことはなんでしょうか?
火に油を注がない
防火帯を作ります。
防火帯とは、森林の延焼を防ぐために設けられた細長い区域のことで、これがあれば火がそれ以上燃え広がることはありません。
まきがなければ、火は消えます。
腹を立てた夫が「お前となんか離婚する」と口走りました。
「私のほうから離婚してやる」と言ってしまえば、火に油を注ぐだけです。
「わたしのせいで、あなたが時々嫌な気持ちになるのは分かるわ。でもわたしはあなたと一緒にいるととても幸せなのよ。」と言ってみましょう。
相手の怒りに対して、優しく振る舞うのは簡単ではありませんが、こうすれば、口論の火は消えます。
話し合う習慣をつける
イライラしていない時に、問題を話し合う習慣をつけます。
話し合うとは、相手に非を認めさせることではありません。
話し合いがヒートアップしてきたら、相手を打ち負かすことではなく、一旦話し合いをやめる勇気をもちましょう。
二人が冷静さを取り戻したなら、もう一度再開します。
声の調子がとても大切です。
話し合いが言い争いになる場合、声が大きくなるものです。
声の調子を意識的に下げるだけでも、言い争いは収まります。
ある調査によると、ケンカをよくする夫婦が、1週間に取っていたコミュニケーションの時間は、たったの30分程度でした。
1日当たり5分あるかないかです。
この程度の時間で、夫婦の関係が良くなることは、絶対にありません。
普段から、意識的に話し合う習慣をつけましょう。
好戦的な態度を捨てる
どんなことでも、相手に勝たないといけないと考えている人がいます。
自分の意見をあくまでも通そうとする人もいます。
勝つことに執着するなら、問題は大きくなるだけです。
譲歩する心を持ちましょう。
譲歩とは負けることではありません。
人間として円熟している証拠です。
ワンマン気質の人は、周りとのあつれきがすぐに生じますが、譲歩できる人は事を円滑に進ませることができます。
家庭では特に、この気質が必要でしょう。
出す言葉に気をつかう
怒っている相手と話すのは大変ですが、まずその感情を認めましょう。
もし本当に自分のせいで相手が怒ったているのなら、素直に謝ります。
気分を害している相手に優しい言葉をかけましょう。それだけで関係は随分修復されます。
人の感情を制御することができません。
しかし、その感情に自分が振り回される必要はありません。
自分のほうから事態の改善のために行動するなら、ほとんどの場合、問題は解決されます。
大切なのは言い争いに勝つことではなく家族の平和です。
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