カウンセリングマインドでトラウマや心に傷がある人の話を聞く

心が沈んでいる人に対する話の聴き方は、「無評価・無批判」です。

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無評価・無批判とは

人は他人の話を聞いているとき、まったくの無心で聞いているということはほとんどありません。

相手の話に応じて、何かを考え、何かを話そうとしています。

普通の会話であれば、それで問題ありません。

しかし心が沈んでいる人の話を聞くときは、そうであってはいけません。

心が沈んでいる人に必要なのは心の中にあるものをすべて吐き出す機会なのです。

だれかに話をすべて聞いてもらうことが大切なのです。

ですから、聞く人は相手を評価したり批判したりしてはいけません。

無評価・無批判の意味

評価するとはある事柄に対して判断を下すことです。

もし相手の考えに対してそれは正しいとか正しくないとか言うなら、それは評価していることになります。

相手の見方が極端だと正したくなる気持ちは分かりますが、それをしてしまうと相手は心にあるものを吐き出すことをやめてしまいます。

相手の言っていることを受け入れるのは難しくても、受け止めることはできます。

無評価・無批判とは、つまり受け止めることです。

相手の考えや感情をそのまま受け止めることです。

吐き出させるのはなぜ

心の中が消極的な考えで一杯になっているなら、何か良いものを入れたいと思っても入っていきません。

ですから、まず消極的な考えや見方を吐き出させる必要があります。

自分の気持ちがすべて吐き出せたら、すっきりして別の考えを受け入れる余地が生まれます。

また自分の気持ちをすべて聞いてくれたことに対する感謝の気持ちで、話を辛抱強く聞いてくれた相手の話を聞くようになります。

その人を信頼し、意見に耳を傾けます。

しかし途中で話をさえぎられるなら、信頼しなくなるでしょう。

友になる

現代社会において、自分の気持ちをとことん話せる相手を見つけるのはかなり難しいでしょう。

しかし心が沈んでいる人にとって本当に必要なのは薬ではなく、そういう友です。

最後まで聞いてあげるなら、あなたがもしかすると人生で一番良い友にめぐり合えるかもしれません。

まとめ

話を聞くことと話に耳を傾けることには大きな違いがあります。

耳を傾けるには時間が必要です。

お互いが相手の話に耳を傾ける時間を作るなら、心の病気といわれるものの多くは減らすことができるのです。

人の話にほんとうの意味で耳を傾けられる人が社会で増えることを願います。


思考改善
記事を書いた人

認知症介護3年目。

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