毒親のもとで育った人の中には、自分の親が他と異なる親であるとは知らずにいる人もいます。
「ちょっとおかしい」と感じながらも、確証を持てずにいます。
そして悲しいことに、自分の子どもに対しても自分がされたのと同じようにしていることがあります。
毒親の特徴を知って、自分がそれに当てはまっていないかどうかチェックしてみましょう。
毒親の特徴
以下の特徴がすべて当てはまって初めて毒親となるわけではありません。
2つあるだけでも大変悪い状態です。
いますぐ改善を図りましょう。
暴力を振るう
毒親一発確定の特徴です。
自分の気持ち次第で子どもをたたきます。
子どもをたたくことが教育と思っている場合があります。
子どもをたたくことには賛否両論がありますが、それがいつでも悪いというわけではありません。
時と場合によります。
何回諭してもわざと言うことを聞こうとしないなら、たたいて諭すということも時には必要です。
しかし、その場合でも親の感情に任せてたたくのでありません。
感情ではなく、理性でたたくのです。
こういう親は子どもをたたく回数に限界を設け、たたき過ぎることはありません。
たたく目的がはっきりしています。
それは教えるため、理解させるためです。
しかし毒親の場合、子どもをたたくのは腹いせであり、自分がむしゃくしゃしているからです。
自分の言うとおりにしない、もしくはできない子どもにいらつくのです。
それは「教育」という名の虐待です。
殴る、蹴る、放り投げるetc.
ニュースには、さらにひどいことを子どもにしている親が捕まる事件も多数出ています。
子どもがケガをしても、骨折しても、怒り狂っている自分をとめることができません。
逃げようとする子どもを引っ張り戻し、泣き叫ぶ子どもをたたき続けます。
タガが外れたかのように子どもをたたき続けるのです。
最後にようやくたたくのをやめますが、その時には、たたくのをやめることができなかった自分を情けなく思い、後悔して泣く親もいます。
でも結局また、たたくのです。
自分の感情を抑えることができません。
親の感情一つでたたかれ続ける子どもは、一体どんな大人になるのでしょうか?
暴言を吐く
たたくことと同じくらい、子どもに強烈なトラウマを与えるものは言葉による虐待です。
文字通りの暴力は身体に傷を負わせますが、言葉の暴力は心に傷を負わせます。
その傷には一生消えないものもあります。
子どもの存在そのものを否定する言葉を出していないでしょうか?
- お前なんか産まなければよかった。
- お前なんか俺の(私の)子どもじゃない。
- お前なんか消えてなくなれ。
- お前なんか死んでしまえ。
親なら口にすべきでない、考えてもいけない言葉ばかりです。
こうした言葉を、子どもに対して毎日のように発します。
子どもが自分の意に沿わないことをすれば、すぐに罵声を飛ばします。
こんな言葉を毎日聞く子どもの心に自尊心や自信が育つでしょうか?
自分には存在する価値がないと思わせられる子どもは、ほかの子どもの尊厳も気にしなくなります。
そんな子どもは、ほかの子から嫌われてしまわないでしょうか?
否定・批判する、ほめない
毒親のもう一つの特徴は、子どものしたことを否定・批判します。
たとえ良いことをしても、「お前には悪い心がある、裏がある」と言って認めません。
こういう冷たい扱いを受ける子どもは自分に対して否定的な見方しかできず、自分の行なうことに自信が持てなくなります。
自信なさげにしていると、また親からの罵声が飛んできます。
この負のスパイラルを作っているのは親なのですが、それが当人には分かっていません。
これを断ち切るには、子どもをよくほめなければなりません。
子どもの自尊心の発育に大きく関係しているのが、この「ほめる」です。
褒められることが少ない子どもは自信が持てず、常に不安を心に抱えています。
大胆な行動ができなくなり、いつも親の顔色を見て動きます。
親は少々のミスには目をつむり、子どもが当人の能力で行なえたことを正当に評価することが大切です。
「もっとできるはず」と考えて「もっとやれ、もっとやれ」とけしかけることばかり言う親もいますが、それでは子どもの心は壊れます。
できたことをきっちりほめましょう。
十分ほめてから次に進むのです。
過干渉・過保護になる
毒親のもう一つの極端な例は、構い過ぎです。
子どものやることなすことすべてに先回りをし、子どもが失敗しないように配慮します。
これは一見子どものためのように見えますが、幼いときに挫折を経験していない子どもは、大人になってから批評に耐えられず、人生を棒に振る可能性が高くなります。
何かミスしたときに、その責任を子どもに取らせない親もいます。
責任を取る方法を学んでいない子どもは、大人になると非常にわがままになります。
自分の思い通りに物事が進まないことにイライラし、暴言を吐くようになるでしょう。
親に感謝しない子どもになるでしょう。
さきほど十分ほめるようにと言いましたが、これは子どもが何もしていなくてもほめるという意味ではありません。
何もしていないのに「えらいね、えらいね」と連呼する親は、子どもに偽りの自信を植え込んでいることになります。
社会に出て現実に直面したとき、その子は大きな挫折を経験することになるでしょう。
子どもは親の一部とカン違い
親の気持ち次第で子どもの生活を決定する親も毒親の一種です。
子どもの人格を認めず、自分の人生の一部のように扱います。
勝手に子どもの物を売ったり、進路を決めたりします。
意見に耳を貸すこともありません。
プライバシーを尊重するという概念もありません。
自分の召使いのように扱い、自分が欲しいもの、必要なものは子どもに言えば何でも叶うと思っています。
ギャンブルの負債の肩代わりをさせ、お金をせびります。
子どもは親の世話をして当然という強い信念があり、少しでもそれから外れていると思うことを子どもがすれば、「親不孝者!だれが今まで世話してやったんだ!」と怒鳴り散らします。
親の存在そのものが、子供の人生に暗い影を落とします。
こんな親になってはいけない
上に挙げた例は、毒親の特徴のほんの一部です。
しかし多くの毒親に見られる特徴ですので、もし自分に1つ2つ思い当たるものがあれば、即刻改善を図ってください。
これは子どもの将来に大きく関わる問題です。
端的に言うなら、毒親は非常に利己的な人間です。
子どもを自分の思い通りにしないと気が済まない性分なのです。
そんな毒親にならないように気をつけてください。
もしかすると自分が親からそのように育てられてきたかもしれません
しかし、その同じ轍を踏む必要はまったくありません。
子どもの本当の幸せのため、いま自分を変えてください。
負の連鎖を止めましょう。
あなたも自分の心を癒やすことができます。
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