職場でパーソナルハラスメント(パーハラ)が問題になっています。
パーハラとは何?何がパーハラになる?どう対処する?
こうした点を考えていきます。
パーハラの本質はいじめと同じ
パーソナルハラスメントとは外見やクセなど、その人個人の特徴をいじることです。
だれでも、自分が気にしている部分をいじられることをうれしく思いません。
しかし、ほとんどの人は自分が気にしているところをいじられても、よりイジられることが嫌なため、それを気にしていない素振りをする、もしくはそのイジりに合わせてしまいます。
周りからすればどうでもいい小さなことを気にしている人間、と思われたくないからかもしれません。
確かに、そう思われるのもイヤです。
しかし、イジりをずっと放っておくと、遅かれ早かれそのイジりに乗っかってくる人が増えます。
イジられることがその場の空気のようになってしまい、それをやめてほしいということ自体が「空気の読めないやつ」というレッテルを貼られることになります。
もうそうなると、パーハラは止めることができなくなります。
よくあるパーハラ
パーハラとしてよくあるのは、気に入らないあだ名を付けられること。
髪の毛のことや筋肉がない、体が細い(または太っている)などの身体的特徴、 名前のこと、さらには性的体験のことさえあだ名として使われます。
非常に最悪なことに、パーハラをしている上司や同僚が取引先相手にそのあだ名で紹介することさえあります。
そうしたことが毎日のようにあると、当然精神的なストレスが高くなり、仕事が辛くなるのは目に見えています。
イジりはコミュニケーションの一種と思っている人が少なくありませんが、実際はハラスメントであり、いじめと本質は何ら変わりありません。
なぜパーハラは起きるのか?
パーハラはなぜ起きるのでしょうか?
それはパーハラ加害者が自分より下だとと思っている人に対して自分の優位性を確保するためです。
ですから、パーハラ加害者は自分より上だと思っている人に対しては、その人がたとえ頭の毛が薄かったとしても「ハゲさん、おはようございます」などと言うことはありません。
その人に対する自分の優位性がほとんどないと、自分で認めているからです。
ですから、もしあなたがパーハラを受けているなら、相手は自分のことを下だと思っているんだな、と考えてください。
相手があなたに対する尊敬の気持ち、尊重の気持ちを持っているなら、関係を壊したくないのであなたの嫌がることは決してしません。
どうすればパーハラをやめさせられるか?
相手の言動を制御することはほとんど不可能でしょう。
それでもやはり、自分にとって快適な職場を確保するためにはっきりと自分の気持ちを相手に伝えることが大切です。
後になればなるほど言いにくくなるので、早い段階で「あまりそういうこと言われるのは好きじゃないんでやめてもらってもいいですか」と言いましょう。
相手は軽い気持ちで言っている分、「気にしすぎだろ」と反発するかもしれませんが、厳しい口調にならないように気をつけながらも、してほしくないという意思表示がきちんと伝わるようにしましょう。
笑いながら言ったり、ふさけながら言ったりすれば、相手は嬉しがっていると勘違いするので注意しましょう。
もしはっきり意思表示しているのに、パーハラが全然なくならならず、ますますひどくなったりするなら、人を人として尊重できない職場にこちらから見切りをつけてもよいでしょう。
あなたの仕事の生産性に大きな影響を与えているなら、なおさらそうです。
無理してそんな職場にいる必要はありません。
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