苦しい状況の中で、毎日職場に向かっている人は本当に勇気のある人です。
その勇気を讃えると同時に、苦しい気持ちを少しでも楽にできないか、今回はそのことを考えてみたいと思います。
物事には常に良い面と悪い面がある
物事には両面ある、これはよく言われることです。
たとえば、どんなにうまくはかどっている仕事でも、どこかに改善点があるように、すべてが真っ黒と思える状況でも、必ず一つは明るい面がある、ということです。
モラハラを受けている状況はすべてが真っ黒と思えます。そこに何か明るい面があるでしょうか?
たとえば、どんな人間力が磨かれているか、と考えてみることができます。
先ほど挙げた勇気はどうでしょうか。
苦しいと思える状況に立ち向かっていくだけの勇気を持っている人はそれほど多くいません。
忍耐力も身についています。
モラハラという精神に打撃を与える暴力を経験したから分かるものもあります。
モラハラが人にどれだけの危害を加えるものであるかを身をもって分かりました。
この経験は、これから先、人に何か話すとき、穏やかに話すこと、言葉を慎重に選んで話すことを教えてくれます。
モラハラを受けているときは難しいことですが、その状況が過ぎ去って何年も経つと、人生のトンネルとも言うべきその状況があったからこそ、今の自分があると、余裕をもって振り返ることができるようになります。
このように、自分が受けている苦しみにも両面がある、つまり悪い面ばかりではなく、プラスになる面もあると考えることができるなら、心が前向きになります。
自分ができたこと、できていることを考える
上司や同僚から、自分には価値がない、職場に居場所がないという気持ちを持たされることがよくあるかもしません。
人前でわざと恥をかかされたという経験もあることでしょう。
自分の人格を毎日のように否定され続けると、自信をなくし、何をやってもうまくできない、と思い込まされてしまいます。
そんな時、大事なのは自分が自分に対して彼らと同じ評価をくださないように懸命に抵抗することです。
相手からはそのように見えても、自分も同じように見る必要があるでしょうか?
まったくありません。
相手の考えに同調すると簡単に意気消沈し、自分を過小評価してしまいます。
世界の中で一人だけだとしても、あなただけはあなた自身を正しく評価してあげてください。
今日の仕事で何を成し遂げたでしょうか?
どんな小さなことでも自分ができたことを書き出してみましょう。
書き出した内容を取るに足りないもの、だれでもできるものと決して思わないようにしましょう。
大切なのは、人と比較することや人からどう評価されるかではなく、自分が自分をどう評価するか、ということです。
できたことを毎日記録して、それを1週間ないしは1ヶ月後に見直してみます。
「お前は何もできない」と言われ続けてきた自分が、実はそうではないと気づくはずです。
それは自信を取り戻す大きな力になります。
自分の心を守る
モラハラを受けている状況を今すぐ変えることは、たいへん難しいでしょう。
モラハラが長期化すると心が疲弊し、うつになることが十分考えられます。
早め早めの対処で、自分の心を守ってください。
コメント