何もする気が起きない、生きていることがしんどい、すべてを終わらせたい・・・。
こうした気持ちを持っているときは、なかなか人生を前向きに見ることはできませんが、生きていくのを助けてくれるものがあります。
それが感謝の心。
感謝の心を持つことがなぜそれほど大切なのでしょうか?
感謝の心が必要な理由
人が生きていく上で必要なこと、それは他の人を助けるために自分を使うことです。
と言っても、なんの動機づけもなければそうする気持ちも起きません。
自分を動かすために必要なのが感謝の心です。
今の時代は自分を大切にすることを強調しすぎています。
自分可愛がり、自分第一主義、他人のことより自分優先、こうした考えが一般的で、多くの人が口に出して言わないとしてもそれを心では肯定しています。
人のために働くことやボランティア活動などは良いこととは分かっていても、できればしたくない、他の人がやればよい、そんな時間は取れないと思っている人は少なくありません。
実際、この社会もそうした生き方を推奨していて、自分を輝かせること、自分が持てると思うものを追求するよう人を動かしています。
もちろん、自分のために何かすることが間違っているわけではありません。
しかし、自分のことばかり優先させる生活をしていれば、感謝の心が湧いてこないのも事実です。
感謝の心を持てない生活は結局のところ殺伐としたもの、何か満たされない感覚が残るものとなってしまい、人生を満足するという気持ちは持てません。
感謝の心を持っている人は満足のゆく人生を送っていることが多く、ストレスを抱え込むことも余りありません。
どうすれば感謝の心を持てるか?
感謝の心はどこから来るかというと、考えることから来ます。
よく考えれば、わたしたちは一人で生きているわけではないことがすぐに分かります。
人を助けているようで実は助けられています。
お金があれば人生は自分の思い通りになると錯覚している人はたくさんいますが、お金があるだけでは生きていくことはできません。
お金があっても、お金がまったく関係していないところで助けられているということはいくらでもあります。
このように他の人の善意の犠牲の上に生活していることを真剣によく考えるなら、自然と感謝の気持ちが沸き起こってきます。
もしそれを当然と考えるフシがあるなら、その考え方が間違っているのであり、早急に改めるほうがいいでしょう。
感謝の気持ちが生きる力になる
感謝の気持ちが深くなればなるほど、自分を役立たせたいという気持ちも強くなっていきます。
人のために何かすることを喜べるようになります。
そして、それは人から感謝されることでしょう。
私たちは自分を動かすときに、そうするための動機づけや推進力となるものが必要です。
お金やモノも一時的な動機づけにはなりますが長続きしませんし、ストレスもかかります。
しかし感謝の心が動機となっているなら、困難な状況にも立ち向かっていけますし、自分が成し遂げたことを心から満足できるので幸福度がアップします。
たとえ見返りがなかったとしても、それが原因で不平を募らせるということもありません。
人の人生を豊かにするのはお金でもモノでもありません。
その人の心の状態です。
手始めに、感謝の心を持つことから始めてみませんか。
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