自分なんて価値がない、死んでしまいたいという気持ちと闘っている人はたくさんいます。
わたしたちは人生で少なくとも一度はそんな気持ちになることがあります。それがずっと続いている人もいます。
命は貴重な贈り物
しかし、命はやはり本当に尊いもので、今の時代失ってしまえば取り戻すことができません。
人は命あってこそ何かをすることができます。
この前の大雨で、河川の氾濫が倉敷で起きました。大勢の人が家屋を失い、命を失った方もおられます。
その中で大変感動的な心を打つニュースがありました。
ある家屋が土砂に襲われ、その中に住んでいた20代の若者が仰向けの状態で冷蔵庫の下敷きになり身動きが取れなくなりました。顔の周りは土砂が取り囲み、それが少しずつ流れ込んできます。このままでは顔が土砂で埋もれてしまいます。
近所に住んでいた男性がそれを発見し、救援が来るまで若者の顔の泥を拭いながら言葉で励まし続けました。
その後、救急隊が到着し冷蔵庫を切断、その若者は救出され、九死に一生を得ました。
自分の命を危険にさらされながらも人の命を救うために懸命に努力する、これは人間に備わっている本能のように感じます。
命は本当に貴重な贈り物です。あってもなくてもいいようなものではありません。
生きることは確かに苦労が伴います。それでも生きることは喜びです。
生きているからこそ、出会いがあり、驚きがあり、感動があるのです。
そう思えないこともあります。しかし、要らない命などは一つもありません。
みんなの命、あなたの命、わたしの命はどれも大切です。ですから、その命を自分で終わりにすることは決してしないでください。
命を喜びあるものとするために
もちろん、命があるだけでは生活に喜びはありません。そこにはやりがいや生きがい、生きる動機付けが必要です。
そのためにできるとても簡単で効果のある方法があります。
それは自分を与えること。
なんでもいいんです。人のために自分を与えてみてください。
たとえば挨拶。これも自分を与えるりっぱなことです。
病気の友人や親戚を見舞うこと、困っている人に声をかけることなどができるかもしれません。
大きなことはできなくても、自分ならできると思ったことを実践してみてください。
それは命を大切にしていることの証拠になります。
それは自分の命をもう一度喜ぶきっかけを与えてくれます。
みんなの命、それにはあなたの命も含まれます。
そのすべては貴重です。なくなってもいい命などないのです。
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