普段は普通なのに、何か気に障ることがあると急にキレる、そんな夫が増えています。
どうしようもないと諦める前に、彼の食習慣や生活習慣を、一度見なおしてみるのはいかがでしょうか?
きっと、いろいろ発見できますよ。
キレやすい人が最近増えているのはなぜか
別の記事の中でも書いていますが、キレやすい人が増えている原因の一つは、育った環境です。
子供のころ、我慢や抑制を経験してこなかった人は、怒りを抑えることも苦手です。
もう一つの原因は、セロトニンを減らす生活習慣を身につけてしまったことです。
どんな生活習慣かを考える前に、まずセロトニンとは何かを見てみましょう。
セロトニンとは
よく耳にするセロトニン、実際にはどんな物質なのでしょうか。
セロトニンは脳、腸、血液中で作り出されます。
この中で、今回の話に関係しているのは脳内セロトニンです。
この物質は、ドーパミンやノルアドレナリンといった、他の脳内物質をコントロールする役割があります。
セロトニンが少なくなると、ノルアドレナリンが抑制されなくなり、イライラしたり怒りっぽくなったりします。
セロトニンを減らす生活習慣
では、どんな生活習慣がセロトニンを減らしてしまうでしょうか?
ストレス
ストレスは、セロトニンの分泌を大いに妨げます。
ストレスが増えると、夜の眠りが浅くなったり、寝ているときに歯ぎしりするようになったりします。
その結果、疲れが十分に取れず、朝起きるのも辛く、イライラを家族にぶつけるようにもなります。
ストレスを軽減するためには、十分の休息が必要です。
リラックスした環境を作るようにしましょう。
運動不足
セロトニンが分泌されるには、適度な運動が必要です。
ご主人と一緒に散歩する習慣を身につけるのはどうでしょうか?
週末に30分ほど、近くの公園や歩道を一緒に散歩するだけでも違ってきます。
二人で歩くと、リラックス効果があり、夫婦の絆を深めるのにも最適です。
夜遅くまで起きている
これは、現代社会の問題の一つですが、夜遅くまで起きていることが多くなりました。
ご主人は、夜遅くまでゲームをしたり、テレビやスマホを見たりする習慣があるでしょうか?
この習慣を変えるのは至難の業ですが、夜更かしをしなくなるなら、睡眠の質が上がり、精神状態も確実に変化します。
夜ぐっすり眠るのに、メラトニンが欠かせません。
メラトニンは、睡眠を誘う物質です。
メラトニンの原料となるのが、脳内セロトニンです。
昼間にしっかり分泌されたセロトニンが、夜になるとメラトニンに変化し、ぐっすり眠れるようになります。
脳内セロトニンを増やす方法
では、脳内セロトニンを増やす方法を考えましょう。
脳内セロトニンは、その元となるアミノ酸を摂取して初めて作り出されます。
腸や血液中にもセロトニンはありますが、それらは脳内に入っていくことができません。
脳内セロトニンの元、トリプトファン
脳内セロトニンの元となるのが、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸です。
このアミノ酸は、体の中だけでは十分の量を作り出せないので、外部からの助け、つまり食べ物を通して摂取しなければなりません。
ですから、普段何を食べているのかが非常に重要なのです。
トリプトファンをあまり含まない食べ物しか食べていないとすれば、脳内セロトニンが作り出されることも当然ありません。
最近一週間の献立を振り返ってみて、どんな食事が食卓に上がったか思い出せるでしょうか?
トリプトファンを多く含んでいる食品
どんな食品が、トリプトファンを多く含んでいるのでしょうか?
穀類(うどん・そば・スパゲティ・米など)
肉類(牛/豚/鶏それぞれのひき肉・レバーなど)
魚介類(かつお・あじ・いわし・きす・サザエ・エビ・カニ・ウニなど)
野菜類(枝豆・にら・にんにく・ブロッコリー・ほうれん草など)
イモ/豆/きのこ類(里芋・大豆・豆乳・納豆・しいたけ・マッシュルームなど)
乳/卵類(牛乳・ヨーグルト・チーズ・鶏卵など)
果実類(キウイ・アボガド・バナナなど)
種実類(アーモンド・カシューナッツ・くるみ・ピスタチオ・ひまわりの種・落花生など)
普段から、こうしたものがバランスよく食卓に並んでいるなら、ほぼ問題なく十分のトリプトファンが摂れています。
しかし、あまりこうした食材を利用した食事をしていないなら、今日からでも食生活を変えていく必要があります。
野菜や豆類を中心とした食事を作るなら、子どもにも良い影響があります。
精神が安定した落ち着いた大人へと、子どもを育てることができます。
野菜宅配を利用してみる
最近では、野菜宅配もけっこう人気です。
お試し商品の中にもトリプトファンが含まれている食材が、しっかり入っているので一度活用してみましょう。
まとめ
トリプトファンを十分摂取すると、セロトニンがしっかり生成され、夜にはメラトニンに変化し、ぐっすり眠れます。
食習慣と生活習慣が良くなると、普段の生活にゆとりができ、気持ちも落ち着いてイライラすることが減ってきます。
上で取り上げた宅配食品などをうまく活用して、ご主人の健康と感情を上手にコントロールしてくださいね。
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