職場で、性暴力の被害に遭うケースが後を絶ちません。
これは、人間としてのモラルの問題であり、非常に下劣な行為です。
そのほとんどが、役職など自分の立場を利用したもの、つまりパワハラであり、性暴力は弱者に対する甚だしい侵害行為です。
職場は、人が安心して働ける場所であるべきで、それを提供できない会社は、即刻事態の改善を図るべきです。
当然ながら、最も非難を受けるべきは性暴力を何とも思わない性倒錯者本人です。
彼らは、社会的制裁を受けるべきであり、もしそのまま会社に居続けることが許されるなら、それはとんでもない不公正です。
通常、暴力沙汰を起こした会社員は、何らかの処罰が課されます。
しかし、それが性暴力になると、被害者である側に、何らかの圧力がかかり、黙殺されてしまうことがあります。
会社の中で、それは非常に顕著です。
被害者であるにもかかわらず、責められるのです。
以下では、性暴力者はだれをターゲットにするか、その近づき方、また性暴力被害に遭わないようにするため、自分には何ができるかを考えます。
性暴力者はだれをターゲットにするか
性暴力者は、あらゆる人をターゲットにしますが、特に標的にしやすいのは、社会的立場が弱い人、社会経験が少ない人です。
職場では、新入社員や派遣社員、契約社員などが、それに当たります。
新入社員の方は、仕事を覚えたいですし、会社の中での人間関係を円滑にしたいと思っています。
派遣社員の方や契約社員の方は、せっかく見つかった仕事を失いたくないという気持ちがあります。
性暴力者は、彼らのそうした願いを弱みとして取らえ、巧妙に近づき罠をしかけます。
性暴力者の近づき方
時間をかける
一般的な考えと違い、彼らは突発的な行動を取りません。
ターゲットにする相手を見定めるために、計画的に事を進めます。
相手の性格や気の強さ、押しに対する反応を見てターゲットになりそうな人を見つけます。
相手を安心させる
次にすることは、ターゲットを安心させることです。
警戒心を持たれると、成功率が下がるため、近づきやすさや親切を演じます。
ターゲットが困っていると、丁寧に教え、相手の信頼を得るようにします。
仕事がうまくいくように手助けをし、よく褒めます。
ターゲットからすると優しく信頼できる人、お世話になっている人という印象が残ります。
ターゲットとされている人は、まさかこの人が自分を狙っているとは思いも寄りません。
彼らにとってはそれが狙いであり、会社内の立場や評判、(もし結婚しているなら)妻帯者という情報もターゲットを安心させる材料となります。
ある程度の信頼関係を築いたら、次の段階に入ります。
二人きりの空間を作る
性暴力者にとって次のステップは、二人きりの時間や空間を作ることです。
そのために「残業して仕事を手伝ってほしい」と言ったり「仕事の話があるから」と食事に誘ったりします。
その機会を増やすなどして、二人でいることに対する警戒心を解こうとする場合もあります。
最後は何かと理由をつけて、ターゲットを帰らせないように自分から離れないように仕向けます。
ホテルに連れ込めば、性暴力者のテリトリーです。
その状態になる前に、こちら側としては逃げるための策を講じなければなりません。
性暴力から自分を守るには
自分にとって大切なものは?
まず、自分にとって何が大切かをはっきりさせておかなければなりません。
仕事は生活する上で必要なものです。
しかし人生において、それよりも大切なものはないでしょうか。
仕事を失うことと自分の尊厳を失うことでは、どちらが人生においてダメージが大きいでしょうか。
両方失わないような生き方ができれば、それは大変素晴らしいことです。
しかし二者択一を迫られるような状況が、いつか本当に起きるかもしれません。
ですから、そういう状況がまだ起きていない今、「自分にとって何が一番大切だろうか」と考えてください。
はっきりした答えが出ていれば、いざというときに素早い行動が取れるようになります。
私としては、仕事を失うよりも自分の尊厳を失うほうが後々の人生においてダメージが大きいことを、ぜひ知っていただきたいと思っています。
この前準備があるだけでも、かなりの程度被害を未然に防ぐことができます。
次に、具体的な対処方法を考えてみましょう。
絶対にホテルに入らない
相手は、すでにあなたをターゲットに決めています。
あなたをホテルに連れ込むためにいろいろなことをするでしょう。
「何もしないから」と約束するかもしれません。
それでも入らないと言えば、脅したり怒ったりするかもしれません。
そうした脅迫や口約束は性倒錯者が使う常套手段です。
たとえどんな結果になろうともホテルにだけは入ってはいけません。
必死に抵抗してください。
今の日本の現状ではほとんどの場合、ホテルに入った時点で二人の間に合意があったとみなされます。
ですからたとえ相手を怒らせることになっても、その後の仕事に影響が出るとしても絶対にホテルに入ってはいけません。
お酒は飲み過ぎないように
食事に誘われると、お酒を飲むことがあります。
アルコールが入ると思いのほか開放的になったり、思考力が鈍って正常な判断ができなくなったりします。
せっかく決めていた決意も薄れることがあります。
お酒を飲むことになったら、1杯だけというふうに飲む量を決めておきましょう。
それ以上は、たとえ勧められても飲まないようにしましょう。
たとえば「お酒はあまり強くないので。」など、理由を考えて受け流しましょう。
もしそれでも強く勧めてくるようなら、相手には下心があると考えても問題ありません。
その場から早く離れることをお勧めします。
食事に誘われた場合、何時までに帰ると決めておく
食事に誘われた場合、帰る時間をはっきり決めておきます。
相手が聞こえるところで、家族に電話を入れるのも一つの方法です。
または家族に「〇時になったら電話を入れて」と、前もって約束しておくこともできます。
もし電話をかけてくれる家族がいないなら、フェイク着信というアプリを利用することもできます。
要は夜遅くまで付き合わされて、自分にとって不利になるような状況に持っていかれないようにすることがポイントです。
もし相手が夜遅くまで付き合わせようとするなら、帰らせないようにするならそこには必ず目的があります。
それに付き合ってはいけません。
自分を守ってください
上にあげた方法はあらゆるシチュエーションを網羅しているわけではありませんが、どの場面にも応用できます。
あなたを利用して己の欲望を満たしたいだけの性暴力者に、自分が大切にしているものを奪われてはいけません。
この内容が助けになることを心から願っています。
コメント