会社という組織の中で自分を表現することに難しさを感じている人は少なくありません。
大切なのは、会社が目指している目標に自分を合わせることができるか、今の仕事をどう思っているかです。
それができるなら、自分の存在を会社の中で表現することはそれほど難しくありません。
仕事に自分を合わせられるか
個人で開業している人でも会社勤めの人でも、いましている仕事は何を達成すべきなのか、その目的を見失うならうまくいきません。
会社が従業員にお金を支払う以上、与えられる仕事には目的があるはずです。
その目的に沿って、仕事に自分を与えていくなら必ず何かしらの成果を見ることができます。
仕事に自分を与えるといっても「仕事人間」になることを勧めているわけではありません。
しかし仕事をしているときに自分の才能、才覚、技術を十分に与えることは仕事から最大の満足を得る方法です。
どんな仕事をするにしても、その仕事を完成させるために頭を使い、工夫を凝らし、努力を傾けるなら、たとえ人からの褒め言葉や賞賛の言葉がないように思えても、きちんとやり終えたときに充実感や充足感を感じることができます。
そして、きちんとした仕事には必ず後から周りの評価がついてきます。
それを「こんな仕事をするために会社に入ったわけじゃない」とか「こんな仕事しか与えない会社は俺を見下げている」とか言っていると、時間だけがどんどん無駄に過ぎていってしまいます。
周りからの評価も当然得られるはずはありません。
仕事をきちんとできるかは人生設計成功の分かれ目
「自分のしたい仕事じゃないから手を抜く」のは誰でもできることです。
したくない仕事でも気持ちを込めてきちんとできるようになるなら、人間として人生のいろいろな苦境に立たされてもそれを上手に乗り越えることができる人になれます。
人生は常にアップダウンが伴います。
ひとつも問題に直面したことがない人というのは、これまで問題に正面からぶち当たってこなかった現実逃避をしてきた人だけでしょう。
会社で与えられる仕事を自分の人生のミッションの一つと考えると、仕事に対する考え方も前向きになります。
いろいろなミッションを乗り越えていくことによって、人生がより豊かになります。
ハラスメントなど仕事の内容とは関係のないことで障害を抱えた場合、転職することになるのはやむを得ません。
しかし、仕事内容(与えられる仕事が正当なものであるという前提)そのものに対する不満や不平が原因で仕事を変えようと思っているなら、たとえ転職しても或いは自分で開業してもうまくいかないことが多いでしょう。
それは逆境に直面したときの対処方法や解決方法を身につけていないからです。
特に自分で開業するなら、会社に勤めていたときよりもより多くの困難に直面します。
それこそ自分がしたくないことも全部自分一人でやらないといけなくなります。
人生において楽な道はありません。
楽でない道を回避せず真正面から受け止めることで粘りができ、簡単には折れない鋼のような人格が生み出されます。
そしてそれこそが自分を表現するのに一番役に立つものです。
回り道をしている、前に進んでいるように思えない、思うような人生を送れていないと思えるときこそ、いま自分の目の前にあることに注意を集中してみましょう。
それが結局のところ、人生の王道であり一番の近道なのです。
そして、その時こそ自分を表現しているのです。
コメント