総務省統計局の報告によると、2017年4月~6月の転職者数は329万人で、過去5年間の中で一番高い数字でした。
男女内訳は男性154万人、女性175万人で、女性の転職が活発です。
20代~30代にかけての転職者が多く、25歳~35歳の転職者は男女合わせて82万人に上ります。
しかし転職してから、「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔している人も少なくありません。
そのように後悔する人の中に、転職すれば必ず失敗するのに転職してしまった人がいます。
転職してはいけない人の三大欠点
転職してはいけない人の特徴とは何でしょうか?
1.仕事がいい加減
いま自分に任されている仕事にどれだけ打ち込んでいるでしょうか?
パワハラやモラハラによるいじめ・仕事の縮小でない限り、すべての人には会社での持ち場があり責任があります。
では責任の大きさに関係なく、仕事にやる気を見せているでしょうか?
仕事にいい加減な人が転職を考える場合、その理由として挙げるのは、仕事が退屈、面白くない、自分のしたい仕事をしていないといった消極的なものです。
こういう人はまず、いまの仕事の価値を考えてみましょう。
- 自分の仕事はなぜ重要なのか?
- この仕事をだらだらすると、どんな結果になるだろうか?
- 自分の仕事は誰のためになっているだろうか?
誰のためになっているかをよく考えるなら、仕事に対する意欲が出てきます。
培うべき資質は、求められていること+1の姿勢です。
仕事の対象となっている人のことをよく考えましょう。
自分がどう動けば彼らは楽になるか?どうすれば彼らが助かるか?を考えて、相手の一歩先を読むようにしましょう。
2.プライドが高い
プライドが邪魔として、仕事に打ち込めない人が大勢います。
いまの仕事は自分のやるべき仕事ではない、自分はもっと大きなことができるのに…、いまの仕事からはもう何も学べない、こうした理由で転職を考えます。
自分の学歴に誇りがあるのでしょうか?自分の才能を過大評価しているのでしょうか?
ただ事実を先に述べると、いまの仕事に対して謙虚な気持ちが持てなければ、転職しても遅かれ早かれ同じ失敗をします。
なぜなら、仕事に対する自分の考えがまったく変わっていないからです。
プライドが高く、いまの仕事に不満がもしあるなら、次のことを覚えてください。
仕事に歩み寄ってもらうことを期待するのではなく、あなたが仕事に歩み寄る必要があるのです。
任されている仕事に自分の才能を用いて初めて、あなたの才能は人に有用なものと認められます。
自分を高めることをやめ、自己満足な誇りを捨てましょう。
それは何の役にも立ちません。
自分の首を絞めるだけです。
3.ヒューマンスキルが低い
ヒューマンスキルが低いと、人間関係に支障をきたします。
そういう人は、転職しても同じ問題を起こします。
ここで言うヒューマンスキルの低さとは利己的な人ということです。
たとえば、
- 自分だけ得する方法を常に考えている人
- 昇進のためなら人に罠を仕掛けることを何とも思わない人
- 人の評判を下げることに躍起になっている人
- 人の悪口を平気で言う人
- 権力者へのごますりが上手な人
- どうすれば手を抜けるかをいつも考えている人
- うそをつくことを何とも思わない人
- 人をすぐに見下す人
- 仲間の業績を嫉妬する人
- 人を褒めることができない人
- 人がなにか良いことをするとすぐに勘ぐりを入れる人
挙げれば切りがありませんが、自己中心的な人はヒューマンスキルが甚だしく低いです。
こういう人は、今の職場で煙たがられる存在でしょう。
それは、転職した新しい職場でも同じです。
転職に失敗して後悔しないための改善方法
では、転職してはいけない人が転職するには、どうすればいいでしょうか?
以下に挙げる提案を真剣に考えてみることをおすすめします。
1.どんな仕事でも真面目に取り組む
日の当たらないと思える仕事でもまじめに取り組みましょう。
誠実に取り組んでいるなら、その働きは必ず他の人の目に留まります。
質のいい仕事をすれば、他の人からの評価は上がり、その努力は報われます。
どんな仕事でも手を抜かなければ、達成感と充足感を持てます。
これは正しい自信につながります。
ですから、今している仕事が自分の目からは取るに足りないものに思えるとしても、腐らずその仕事をやり遂げてください。
2.自己評価がきちんとできるようにする
自己評価が高すぎる人は、転職しても失敗します。
正当な自己評価ができるようにしましょう。
自分の長所と短所を把握し、これまで長所をどのように発揮してきたか、短所をどのようにカバーしてきたかを説明できるようにしましょう。
長所しかないという人はいません。
ですから、他の人の率直な忠告に耳を閉じてはいけません。
謙虚な心を持ちましょう。
人から学ぶ姿勢も大切です。
ほかの人は持っていても自分にないものというのは、たくさんあります。
妬むのではなく、それを認める心の広さを持ちましょう。
それが、自分を正当に評価しているということです。
3.ヒューマンスキルを上げる
ヒューマンスキルの高い人は、どこで仕事をしても重宝されます。
ヒューマンスキルが高いとは利他的な人ということです。
これは社内の人間関係においても、顧客先との関係においても必要です。
たとえば、
- 相手のことを優先できる
- 相手の必要を素早く察知できる
- 親切である
- 気遣いを示せる
- ミスをしても誠実に対応する
- 自分に非があるときは素直に謝る
- ユーモアの精神がある
- えこひいきをしない
仕事とは人間関係であるという人がいます。
ヒューマンスキルの高い人は人からの信頼を得やすく、結果として仕事を円滑に進められます。
ですから、仕事をする上で能力やスキルは大切ですが、ヒューマンスキルを上げることをまずおすすめします。
自分がどんな人間かを知るために
自分が本当に転職できる人間かを知るため、簡単なテストを受けてみましょう。
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10分ほどで結果を見ることができます。
リクナビNEXTのグッドポイント診断
リクナビNEXTのグッドポイント診断では、18種類の資質のうち、あなたが強く発揮している5つの資質は何かが分かります。
18種類の資質とは、
- 親密性ーじっくりつきあう
- 現実思考ー実現可能性にこだわる
- 慎重性ー掘り下げて考える
- 冷静沈着ーいつもクール
- 自己信頼ー信じた道を突き進む
- 俊敏性ースピード第一
- 受容力ー広く受け入れる
- バランスー全体を考える
- 継続力ー決めたらとことん
- 決断力ー迷わず決める
- 社交性ー360°オープン
- 挑戦心ー高い目標もクリア
- 悠然ーゆったり構える
- 高揚性ーノリがよい
- 感受性ー場の雰囲気を感じ取る
- 柔軟性ーあれこれトライ
- 自立ー常に主体的
- 独創性ーオリジナリティにあふれる
セルフイメージとどれほど合っているかどうか確かめてみましょう。
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