独身者に対する、非常に一般的なハラスメントである、結婚(マリッジ)ハラスメント。
言うほうは何気ない会話の一つと思っていますが、言われるほうは非常に不愉快に感じます。
プライバシーの侵害と感じるでしょう。
「結婚したいけど、いい出会いがない」という方もいれば、「いまは結婚する必要を感じない」という方もおられます。
職場での結婚(マリッジ)ハラスメントに、どう対応できるでしょうか。
結婚(マリッジ)ハラスメントに当たる言動
結婚(マリッジ)ハラスメントを受けている人なら、よく分かることですが、この言動は多岐にわたります。
その一部は、以下のようなものです。
独身女性が受けやすいハラスメント
- まだ結婚しないの?結婚の予定は?
- いつかするつもりあるの?
- もっと女子力をあげないと、結婚できないよ
- そんな性格だから結婚できない
- 俺が紹介してやる
独身男性が受けやすいハラスメント
- 結婚して一人前
- 結婚している人間は責任感が違うからね
- 独身はいいよな、時間があって
- 帰っても一人なんだから付き合えよ
「結婚しないの?」「結婚しろ!」と言わないために
独身者を既婚者より下に見る潜在的な意識が、結婚(マリッジ)ハラスメントを助長させています。
ですから、マリハラをなくす唯一の方法は、独身男性女性に対する尊重の気持ちです。
独身者が行なっている仕事面での頑張りに、拍手を送るとともに、ねぎらいの言葉をかける、感謝する、こうした積極的なアプローチが、彼らにとって居心地のよい職場を作ります。
自分という存在が認められていることに安心感を持つでしょう。
既婚者は、結婚していない彼らを、結婚していないから人生経験が少ないと見るのではなく、彼らの持つフレッシュさ、若い力、仕事に対する情熱、キャリアを、自分たちは必要としているということを伝えましょう。
独身者が気持ちよく仕事ができるように、配慮しなければなりません。
そうした尊重の精神のある職場は、全体として士気が上がり、結果的に、営業成績や売上が向上します。
マリッジハラスメントを受けないための対策
独身者にもできることがあります。
恋愛
独身者は、自由な恋愛ができると思いがちですが、恋愛に関して軽いという評判が立つと、その手のハラスメントを受けやすくなります。
特に、職場での男女間の付き合い方には、十分気をつけましょう。
接し方
能力があっても、自分より能力がないと思える社員に対し、相手を見下すような接し方は避けましょう。
お高くとまっていると思われると、不必要なハラスメントを受けてしまいます。
人を下に見る傾向がないかどうか、気をつけましょう。
仕事ぶり
独身者は責任感がない、と一般的に思われがちです。
実際はそうではないのですが、ただそういう見方が浸透していますので、自分に任された仕事は、誠実に取り組みましょう。
能力の出し惜しみをせず、自分にできる最善を尽くしましょう。
働き方を通して、責任能力のあるなしを分かってもらうようにしましょう。
生活
規律ある生活ができるかどうかは、大きなポイントです。
自由になる時間が多いとしても、夜遅くまで起きてしまうことがないようにしましょう。
規則正しい生活を送れば、生活を律しているという自覚から自尊心も高まりますし、仕事に対する意欲も高まります。
独身の時間を活用して、自分の心を成長させる時を持ちましょう。
結婚(マリッジ)ハラスメントのない職場を目指して
独身者・既婚者という枠組みは、どうしても存在しますが、それぞれの持つ有利な面を、お互いに協働させれば、それだけで仕事の効率はあがります。
士気を下げるだけにしかならない、結婚(マリッジ)ハラスメント。
尊重する気持ちを持つだけで、簡単になくなるのですが…
はたして?
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