これまで問題ないと思っていた夫婦なのに、夫が突然口を利かなくなってしまった。
夫婦としてやり直すことは可能でしょうか?
だんまりを決め込む夫に、妻として、どんなアプローチができますか?
だんまり戦術は問題を解決しない
まず初めに、知っておかないといけないのは、だんまり戦術は成功しないということです。
夫は、自分の気持ちを表現するために、この戦術を使っているのかもしれませんが、問題を複雑化するだけで、決して解決してはくれません。
ですから、だんまり戦術を使っている夫の側に改善の余地があるという前提で、妻として何ができるかを考えます。
原因を探る
夫がだんまりを決めたのはなぜしょうか?
口を利かなくなる前に、何か話していたでしょうか?
日頃、どんなことに不満を感じていたでしょうか?
いつも夫婦で、どんなことを話していたでしょうか?
夫婦の一方または双方が会話をしなくなるのには、何かしらの原因があり、そのほとんどが、コミュニケーションの不足、もしくは意見のすれ違いです。
気持ちを受け入れてもらえていない、考えを支持してもらえていない、自分だけが愛情を示しているような気がする…
そうした日々の不満の積み重ねが、だんまりという形で表現されているケースが目立ちます。
妻の側としても、十分の言い分があり、「私も色々不満があるけど、我慢してやっているのよ」と言いたくなる気持ちも分かります。
しかし、その気持を全面に押し出しても、対立が深まるだけで、夫婦の関係は改善できません。
一歩下がって、賢い妻として、不満の表現方法が子どもっぽい夫に対応してください。
夫の本音を聞き出す
まずは何よりも、夫の本音を聞き出す作業から始めなければなりません。
そう、これを作業と割り切りましょう。
そうしないと、自分の感情が入ってしまい、問題がこじれてしまいます。
夫が話す内容に、理不尽さを感じたり、言い分があったりするかもしれませんが、それはあとに残しておきましょう。
まず、すべきことは「故障箇所」の見極めです。
場所を決める
二人だけで話し合う空間と時間が必要です。
子どもは親の不和に大変敏感ですので、子どもがいないときがベストです。
夫がゆったりしているときに近づきましょう。
近づき方
少し低めに出ることが必要かもしれません。
あなたがわたしに不満を持っていることは分かるわ。私の何に一番不満を持っているのか、教えてくれないかしら。
自分に聞いてみろ。俺はこれまで何回も言ってきた。
そうかもしれない。ごめんなさいね。でもお願いだから、もう一回教えてくれないかしら。
かなりの抵抗感を感じる方法かもしれませんが、これは夫の本音を聞き出す作業です。
この「お願い」スタイルは、かなり効果的です。
「お願い」を続けると、ほとんどの夫は、文句を言いながらでも、自分の本音を語り始めるでしょう。
聴き方
話す内容が自己中で、理不尽に感じるでしょう。
しかし、相手が話し終えるまで、反論はしないようにしましょう。
夫が何に不満を抱いていたのかを、すべて知ることに専念してください。
そして、最後にこう言います。
ありがとう、あなたの気持ちを話してくれて。とてもよく分かったわ。つらい気持ちにさせて悪かったわ。わたしはあなたが話してくれたことが一番嬉しい。これから気を付けるようにするから、またこんな風に、あなたの気持ちを聴きたいわ。
あなたの声が聞けてうれしかった、あなたが話してくれてうれしかった。
この点をアピールしましょう。
妻からのこうした言葉を聞いて、嫌がる夫はいません。
こんな賢い妻が隣りにいたなんて、と驚くと同時に、自分がだんまり戦術を使ったことも、心の中で恥じるでしょう。
だんまり戦術を使う相手には
今回の方法は、だんまり戦術を使う相手に、どのようにアプローチするかということでしたが、大切なポイントは、
- 相手の不満を吐き出させること
- 吐き出させれば、だんまり戦術は使わなくなる
- 話してくれたことに感謝の気持ちを示す
この三点です。
妻の側に技術が求められますが、コミュニケーションを取る方法として、いろいろな場面で応用が効きますので、だんまり戦術を決め込む夫に、まず一度使ってみてください。
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