パワハラやモラハラなどハラスメントを受け続けると、ほとんどの方が何かしらの不調を訴え、心のバランスを崩してしまいます。
会社の中で起こるパワハラやモラハラにはどんなものがあるでしょうか。
職場のパワハラやモラハラ
パワハラは加害者の立場や役職を利用した嫌がらせ、と一般的に認識されています。
モラハラは言葉による精神的な嫌がらせと説明されますが、言葉だけによらず、精神的なストレスを不当に増し加えるものはすべてモラハラに該当します。
この両者は非常に近しい関係にあり、パワハラは加害者の立場や役職を利用したモラハラとも言うことができます。
つまりパワハラはモラハラの一形態であり、職場での加害者の優位性に特化したものです。
では、職場で行なわれるパワハラやモラハラにはどんなものがあるでしょうか。
身体的危害が関係するもの
- 上司に足で蹴られたり、持っている資料や手で叩かれたりしたことがある
- 上司にゴミを投げつけられたことがある
- 先輩に髪やネクタイを引っ張られたことがある
- 謝罪を強要されたことがある
プライバシーの侵害が関係するもの
- 自分がいないときに、勝手にカバンや机の中を物色されたことがある
- 仕事を休んだり早退願いをしたときに、必要以上に理由を追求されたことがある
- 体調不良を訴えても、応じてもらえなかったことがある
- 友人関係や恋愛についてしつこく聞かれたことがある
- 家族の悪口を言われたことがある
- 同僚にスマホを勝手に見られたことがある
精神的危害が関係するもの
- 同僚の前で、バカ呼ばわりされたことがある
- ミスを大声で怒鳴られたことがある
- 「お前なんかいないほうがマシ」「月給泥棒」などと言われたことがある
- 就業規則等の書き写しを不当に強要されたことがある
- 雇用に対する不安を煽る言葉(クビになっても知らないよ、この仕事はいつやめてもらっても構わない、など)で叱責されたことがある
人間関係が関係するもの
- 別室で一人での作業を命令されたことがある
- 他の社員との共同作業や交流を禁じられたことがある
- 悪い噂を流されたことがある
- 挨拶してもシカトされる
- 会話に入れてもらえない
適正でない要求・評価が関係するもの
- 帰宅直前に、大量の仕事を言いつけられる
- 一人ではできない仕事量を言いつけられる
- 自分の業務と関係のない仕事を毎回言いつけられる
- 自分ひとりだけ、他の社員と違う服を着せられる
- 出勤しても、仕事を与えられない
- 上司のミスを尻拭いさせられる
- 大きなミスをしたことがないのに、いつも最低評価である
- 社内コンペティションに応募しても、上司に「採用されることはないから」と言われたことがある
こうしたパワハラやモラハラを受けているなら
こうしたハラスメントを受け続けると、精神的なストレスで身体的・精神的な不調が生じます。
仕事ができなくなるだけでなく、生きること自体が大変になります。
もし上記のようなケースを経験しているなら、転職するか弁護士や労働基準監督署の専門窓口に相談してください。
自分を守るためにも、深刻な状態になる前に行動されることをお勧めします。
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