パワハラやモラハラ、セクハラなどのハラスメントを理由にした退職を、自己都合退職ではなく会社都合退職することができます。
自己都合退職と会社都合退職の違い
会社を退職する場合、2種類の退職方法があります。
自己都合退職
一つは自己都合退職。
これは転職活動の際、履歴書に「一身上の理由で退職」と記載する退職方法です。
以前勤めていた会社にも退職届を出します。
会社都合退職
もう一つの方法が会社都合退職です。
自らの意思で辞めたのではなく、不本意ながら辞めざるを得なかった状況ゆえに辞めたことになります。
履歴書には「会社都合で退職」と記載することになります。
以前勤めていた会社には退職届を出しません。
退職届は自らの意志で辞める場合にのみ提出します。
会社都合で退職する理由となるもの
では、会社都合で退職する理由となるものとして何があるでしょうか?
たとえば、
- 倒産
- リストラ
- 正当な理由のない一方的な解雇
- 賃金の不払い
- 長時間労働
- パワハラ・モラハラ・セクハラなどのハラスメント
です。
ですからハラスメントによる退職を余儀なくされた場合、堂々と履歴書に「会社都合により退職」と書いてもまったく差し支えありません。
会社都合退職にすると、失業保険の支払時期が早くなるといったメリットもあります。
しかしここで問題となるのは、履歴書に「会社都合により退職」と書いたら印象がどうなのかということです。
転職活動に悪影響が出るなら、たとえ「会社都合により退職」と書きたくても書くことができないと思うのが普通です。
「会社都合により退職」は印象が悪くなるのか?
一言で言うと、そのために必ずしも印象が悪くなるということはありません。
ただ履歴書に「会社都合により退職」と書いただけでは、どんな事情で会社都合退職になったのか担当者には理解できないのも事実です。
退職理由を書く
会社をやめざるを得なかったことを示す退職理由を書く必要がありますが、あまりにくどくどと事細かに書くと、担当者に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。
担当者に本当に知らせたいのは、これまでどんな仕事に従事し、どんな取り組みをしてきたかです。
その経歴を通して、加えられた仕打ちが不当なものであったことを伝えましょう。
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