ヒーロータイプのアダルトチルドレンはどうすれば「偽りの自分」という鎧を脱ぎ捨て、「本当の自分」を出すことができるでしょうか。
今までの長所は残しながら、人間関係をこじらせる欠点を改善する方法を見てみましょう。
基本的能力に優れている
ヒーローをヒーローとならしめているものは、その基本的能力の高さです。
これは人生において非常に大きなアドバンテージを持っていると言えるでしょう。
周りから一目置かれる存在であり、自分の言いたいことも論理的に説明できます。
大体のことはそつなくこなせるため、仲間からの信頼も高く、仕事を任せてもらいやすい特徴もあります。
そのため、プロジェクトの中心的役割を担ったりリーダーシップを取る立場で働くことを求められたりすることが多いでしょう。
こうした長所を残しつつ、それが嫌味にならないようにするためにはどうすればいいでしょうか?
自分の才能を自慢しない
自分の才能を自慢する人は、いつの時代でも周りからの評判はよくありません。
一時的には順調と思える人生を送ることができても、逆風が吹いたときに周りのフォローを得るのは難しくなるでしょう。
ですから、たとえ自分の能力が周りの人より秀でているとしても、それを自慢気に話すことは控えなければなりません。
まして自分と他の人を比較して、その人をけなしたりバカにしたりする行為は絶対にしてはいけません。
周りの人も表面的には同調して合わせてくれるかもしれませんが、心の中ではあなたのことを毛嫌いしているでしょう。
それだけ自分を自慢する人は人から嫌われるのです。
進んで自分の才能を人のために使う
自己中心的に才能を使う人は嫌われますが、人のために才能を惜しまない人は大切にされます。
何かのプロジェクトで中心的な役割を果たす場合、自分の目から見て才能が低いと思える人が当然いることでしょう。
では、その人のために自分を活用しましょう。
その人と時間を取ってよく話し合い、自分が助けになれる部分がないか聞いてあげてください。
そのように、自分より弱い人に寄り添う姿勢を貫けば、あなたの能力ゆえではなく、あなたのその人となりゆえに多くの人があなたを信頼するようになるでしょう。
それこそ、あなたが本当に求めているものであるはずです。
まじめであり勤勉
ヒーロータイプは概してまじめで勤勉です。
仕事ぶりも良く、周りの評価も高いのが一般的ですが、そこに落とし穴があります。
仕事人間にならない
子ども時代、家族の期待に応えることと称賛を得ることを自分の生きがいとしてきたため、社会人になってからも同じ道を求めてしまいます。
周りの期待に応えなければならないと感じてオーバーワークになりがちです。
これは見捨てられ不安によるものであり、健全な感情に基いていません。
そのため、何かにせかされるように働く結果、自分の能力の限界を超えていることに気づかず、突然燃えつきの症状やうつの症状を訴えたりするようになります。
そうなる前に自分にブレーキをかけましょう。
周りの人の声に耳を傾け、仕事とプライベートとのバランスをしっかり取るように心がけてください。
完璧主義を捨てる
ヒーロータイプのほとんどの人が完璧主義です。
期待に応えるためには失敗できないという強迫観念に似た感情が、彼らを完璧主義の方向へといざないます。
自分以上の自分になる努力を惜しまず、まじめで勤勉に仕事に取り組むため、周りの人のちょっとしたミスも気になります。
「より良いものを」という目標自体はいいのですが、それが「完璧でないと意味がない」などのような失敗に対する恐れという感情に基いているなら、人に対する圧力的な態度という形で表れてしまい、かえって人の足を引っ張ります。
「自分のやり方ではない方法でも成功できるんだ」という心の広い考え方を持つなら、人を待てるようになり、一歩下がった仕方でリーダーシップを発揮できるでしょう。
いつも自分が先頭に立っていなければいけないというわけではないのです。
独りよがりにならず、チーム一人ひとりの個性を大切にしそれを認めましょう。
協調性を身につけるなら、あなたの持っている長所は十分に発揮されるでしょう。
家族に対しても同じ
もし結婚しているなら、上に挙げたことは家族に対しても同じです。
自慢しない、親切に接する、仕事に没頭しない、完璧を求めない、家族一人ひとりの個性を大切にするなどです。
ミスや失敗をしても大丈夫
子ども時代、家族の期待を一心に背負ってきたため、期待に応えるには失敗できないという思考が形作られました。
この考えから自分を解き放すこと、これがヒーロータイプにとって一番大切なことです。
- 人は失敗するもの
- 人は失敗しても構わない
- 失敗を許さない人がいるとすれば、その人の考えが間違っている
こうした思考を持てるようにしましょう。
思考の書き換えには時間がかかりますが、必ずできるようになります。
あきらないでください。
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