ハラスメントに遭っているとき、自分を助けてくれるものは何でしょうか?
一般的に言って、お金、名声(人気)、権力がある人は成功していて、大きな問題を抱えていないと考えられています。
しかし私たちは経験上、それは違うと分かります。
お金、名声、そして権力
有名人になるつもりはなくても周りからの人気があれば、ハラスメントに遭わないでしょうか?
答えは、ノーです。
権力(役職や立場)があれば、いま受けているようなハラスメントに遭わずに済むでしょうか?
その答えも、ノーです。
人気があっても役職があっても、次の日から突然ハラスメントに遭う、それがこの問題の現実です。
お金があれば、ハラスメントに遭わないでしょうか?
お金さえ支払えばハラスメントが止むのであれば、もうとっくにそうしているでしょう。
しかしそうではありません。
お金があっても人気があっても権力があっても、ハラスメントに遭わないための保証にはなりません。
多くの人が成功するために必要だと思って追いかけているものが、実は幸せの絶対的要素にはならないのです。
科学的実験で明らかになっていることですが、人の幸福度は持っている物や環境に左右されません。
幸福を感じるどうかは心のもちようです。
心のもちようが大切
大変な状況に面していても「自分は幸せ者だ」という方もいれば、人が羨むような環境で生活していても「自分は不幸せだ」と思う方もいます。
このすべては心のもちようにかかっています。
ですから、実際はハラスメントという過酷な状況に面していても幸福でいることは可能です。
もちろん、その状況そのものがなくなれば一番いいわけですが、現実それがすぐに望めない場合「心のもちよう」を変えることによって、状況に対処しましょう。
親切であるようにする
ハラスメントに遭っているとき、人に親切を示すのは勇気がいります。
受け入れてもらえるのだろうか、嫌がられるのではないだろうか、そんな気持ちが先に立って行動に移すことができないかもしれません。
確かに、最初は相手から自分の願うような反応を返ってこないので傷つくことが多いと思います。
しかしそれでも、親切を行ない続けるなら、あなたはハラスメントという過酷な状況に打ち勝っていることになります。
親切は、周りの硬化した態度を和らげる効果があります。
周りの人は、あなたが自分より強い人間だということを徐々に理解するようになるでしょう。
ハラスメントに遭うと自尊心が大いに傷つけられますが、親切であることによって回復させることができます。
感謝できることを記録する
ハラスメントに遭うと、生活の景色が灰色のように感じるかもしれません。
感謝するとは「ありがたいなぁ」と思えることですが、それはグレーのキャンパスの中にカラーの絵の具を入れることに似ています。
生活の中に色を取り戻す作業とも言えます。
毎日の生活の中には悪いこともあれば、必ずいいこともあります。
「ありがたいなぁ」と思えることが必ず存在します。
それを見つけてメモに記録してください。付箋メモ帳! QuickMemo+
毎日3つほど見つかるといいですね。
1ヶ月もすれば、グレーだったキャンパスに90個のカラーが入ることになります。
これが習慣化すると状況は変わっていないにもかかわらず、心は幸せになっていきます。
グレーの部分ではなく、カラーになった部分を見ているからです。
見るところを変えれば、こんなにも心が豊かになるんだということに驚かれるでしょう。
ハラスメントに遭っている状況は過酷で苦しいものですが、心を幸福で満たす方法として今回の内容がお役に立つことを願っています。
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